自動給餌器

多頭飼いの自動給餌器|横取り対策は3方式、物理的に止まるのは1つだけ【2026】

2026年9月11日 ・読了 8分

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多頭飼いの自動給餌器|横取り対策は3方式、物理的に止まるのは1つだけ【2026】

多頭飼いで自動給餌器を導入すると、ほぼ確実に起きるのが「横取り」です。早食いの子が自分の分を食べ終え、そのまま隣の皿に移動する。気づいたときには、片方が太り、片方が痩せています。

さらに深刻なのが、療法食やダイエット食を分けている場合です。指定の猫だけに食べさせないと、治療も減量も成立しません。

横取りに対処する方法は3つだけです。ただし物理的に食べられなくできるのは、そのうち1つ(個体識別フタ)だけ。残る2つは「減らす」対策です。この記事は3方式を入手性・価格・限界まで含めて比較します。

この記事のスタンス

「多頭飼い対応」という表記を信用しません。多くの場合それは「複数匹が使っても壊れない」という意味で、横取りを防ぐ機能とは別です。物理的に食べられなくする仕組みがあるかで判定します。

結論|対策は3方式、物理的に止まるのは①だけ

方式確実性費用向いている状況
① 個体識別フタ◎ 物理的に開かない1台¥16,999〜18,880※猫1匹につき1台療法食・ダイエット食がある
② 2皿分離タイプ○ 量は分けられる¥7,980〜普通の食事管理・2匹
③ 分散設置○ 距離で分ける¥6,000〜9,000×台数3匹以上・部屋が広い

療法食やダイエット食があるなら①が実質一択、そうでなければ②か③で足ります。

方式① 個体識別フタ|確実だが入手性に難あり

猫のマイクロチップ、または専用の首輪タグを読み取って、登録された猫が近づいたときだけフタが開くという仕組みです。

項目内容
識別方式体内マイクロチップ/専用タグ
効果登録外の猫は物理的に食べられない
解決できること横取り・療法食の管理・ダイエット食の確実な摂取
副次効果フタが閉じるので虫やホコリの混入も防げる

体重や見た目で判別する方式と違い、マイクロチップは個体ごとに固有なので、体重が近い猫でも確実に区別できます。ここが決定的な差です。

「高くて手に入らない」は、もう古い情報です

体内マイクロチップを読む方式の代表格はSureFeed(シュアフィード)系です。いまもAmazonで¥22,580〜46,800と高値が付いています。

ただしこの価格を見て諦める必要はありません。首輪タグ方式なら¥17,000前後で現行品が買えます。

製品価格容量評価
PETLIBRO One RFID¥16,9993L4.1(10,000件
HoneyGuardian ONLY¥18,8804.6L4.5(141件)

どちらも専用の首輪タグで猫を識別し、登録した猫が近づいたときだけフタが開きます。体内マイクロチップは不要で、タグは本体に付属します。

ただし、これが最大の落とし穴|1台につき1匹

仕様をよく読むと、両方とも1台で1匹分の設計です。

一台の給餌器は1匹のみ対応しており、提供されたカラータグのみをサポートします。(PETLIBRO One)

19カップ(4.6L)の大容量:1匹の猫に3週間分の餌を十分に収納できます。(HoneyGuardian ONLY)

つまり2匹なら2台、3匹なら3台。2匹で約¥34,000〜37,800、3匹なら¥51,000〜56,600です。 「個体識別は高い」と言われる本当の理由は、機械が高いからではなく——頭数分そろえる必要があるからです。

図:個体識別は頭数分だけ必要になる
個体識別(RFID)|1台につき猫1匹 猫1匹 1台 約¥17,000 猫2匹 1台 1台 約¥34,000 猫3匹 1台 1台 1台 約¥51,000 2皿タイプ|1台で2匹に出せる 猫2匹 1台(2皿) 約¥14,000 ただし特定の猫だけには出せない ※PETLIBRO One RFID ¥16,999 / HoneyGuardian ONLY ¥18,880 / MOFMORE 2種類出せる ¥13,980 で計算
1台1匹なので、頭数が増えるとそのまま台数と費用が増えます。2皿タイプは1台で2匹分を出せますが、特定の猫だけに食べさせることはできません。 各製品のAmazon商品説明より(2026年9月時点)

判定:確実性は最高で、価格も1台なら2皿タイプ+数千円の差です。ただし頭数分いるので、療法食を食べる子が1匹だけなら圧倒的に有利、全頭に必要なら費用が積み上がります。

方式② 2皿分離タイプ|現実的な主流

1台で2つの皿に同時に給餌するタイプです。タンクを2つに分けて違うフードを出せる機種もあります。

機種容量実勢価格
HONEYGUARDIAN 2匹用3.5Lステンレス2皿¥7,980
MOFMORE 2種類出せる5L2皿・2種類のフードを出せる¥13,980
PETLIBRO 多頭飼い向け5Lステンレス2皿¥14,999
2皿タイプの限界を正しく知る

2皿タイプは「同時に、別々の場所に出す」ことで横取りを減らしますが、皿の間隔が近い機種だと結局移動して食べられます。 「量を分けて出せる」のであって、「特定の猫だけに食べさせる」わけではない——この違いを理解して選んでください。療法食の管理には使えません。

腎臓の療法食を食べる子が1匹だけで、2皿タイプを買ったのに結局その子のぶんを他の子が食べてしまって意味がありませんでした。今はその子だけ個体識別のものにして、残り2匹は普通の給餌器です。全部を高い機種にする必要はなかったです。

— 猫3匹・療法食が1匹だけの知人

判定:2匹で、フードが同じか似ている場合には最も現実的。価格も¥7,980からと手が届きます。

方式③ 分散設置|いちばん安く、故障にも強い

給餌器を複数台、離れた場所に設置する——原始的ですが効果は確実です。多頭飼いの海外コミュニティでも、「3箇所に設置して、それぞれが別の場所に行くようにした」という運用が共有されています。

頭数推奨の組み方考え方
2匹2台を別の部屋 or 対角に設置移動する間に食べ終わる距離を作る
3匹以上3台以上を分散+食後は皿を片付ける1台に集中させない

4匹いるので個体識別を4台は無理でした。安いのを3台、別々の部屋に置くようにしたら、取り合いがほぼ無くなりました。1台壊れたときも他の2台で回せたのが、結果的に一番よかったです。

— 猫4匹・戸建てのママ友

安価な2WAY給電モデルなら1台¥6,000〜9,000程度なので、2台買っても2皿タイプ1台と大差ありません。しかも1台壊れても全滅しないという利点があります。

判定:3匹以上ならこれが最も現実的。部屋の広さが許すなら第一候補です。ただし距離で分けるだけなので、療法食を確実に分けたいなら①が要ります。

「多頭飼い対応」表記のワナ

商品ページの「多頭飼い対応」「2匹用」は、横取り防止を意味しません

表記実際の意味横取りは防げる?
多頭飼い対応複数匹が使っても壊れない・容量が大きい防げない
2匹用・2皿同時に2つの皿へ給餌できる量は分けられるが確実ではない
個体識別・マイクロチップ登録された猫だけフタが開く防げる

商品説明に「個体識別」「マイクロチップ」「タグ認識」の語があるかどうかが、唯一の見分け方です。

頭数別・おすすめの組み方

状況組み方理由
2匹・同じフード2皿タイプ1台¥7,000台から。設置も1箇所で済む
2匹・療法食は1匹だけ個体識別1台+通常機1台必要な子にだけ¥17,000をかける
2匹とも療法食が違う個体識別2台約¥34,000。ここが費用の分岐点
3匹以上安価な機種を3台分散1台集中を避ける。故障時の全滅も防げる
早食いの子がいる分散設置+食後に皿を片付ける距離と時間で分ける
留守中に確認したいカメラ付き1台+通常機誰が食べたか目視できる
個体識別を買わなくていい人

横取り対策に費用をかける必要がないのは、次の場合です。

  • 全頭が同じフードで、体重差も広がっていない — 2皿タイプ(¥7,980〜)か分散設置で足ります
  • 食事の時間に毎回そばにいられる — 見ていれば横取りは止められます。自動給餌器は留守番用の道具です
  • 猫が3匹以上いて、全頭に療法食が必要 — 1台1匹なので¥51,000以上かかります。獣医と相談して手渡しの回数を組み直すほうが現実的な場合があります

個体識別が本当に要るのは、療法食・ダイエット食を食べる子が1〜2匹だけというケースです。

主要モデル 比較表

モデル 方式容量何匹分評価(件数)実勢価格 購入
療法食があるなら One RFID PETLIBRO PETLIBRO One RFID の製品画像 個体識別 付属の首輪タグ 3L 1匹 4.1(10,000) ¥16,999 Amazon
容量が要るなら ONLY RFID HoneyGuardian HoneyGuardian ONLY RFID の製品画像 個体識別 付属の首輪タグ 4.6L 1匹 4.5(141) ¥18,880 Amazon
2匹に同じフード 3.5L 2匹用 HONEYGUARDIAN HONEYGUARDIAN 3.5L 2匹用 の製品画像 2皿 3.5L 2匹 4.3(46) ¥7,980 Amazon
違うフードを分ける 2種類出せる MOFMORE MOFMORE 2種類出せる の製品画像 2皿・2種のフード 5L 2匹 4.2(97) ¥13,980 Amazon 楽天

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価格は2026年9月時点のAmazon実勢です。個体識別の2機種は「1台=猫1匹」なので、頭数が増えると台数も増えます。

療法食を分けるならこれ
PETLIBRO One RFID(実勢¥16,999)

PETLIBRO One RFID(実勢¥16,999)

  • 付属の首輪タグで猫を識別し、その子が近づいたときだけフタが開く=物理的に横取りできない
  • レビュー10,000件・4.1。この方式では圧倒的に判断材料が多い
  • PETLIBRO公式ストアが販売。3L容量・5GHz Wi-Fi対応
  • ただし1台で1匹分。2匹に必要なら2台(約¥34,000)になる
2匹に同じフードを出すなら
HONEYGUARDIAN 3.5L 2匹用(実勢¥7,980)

HONEYGUARDIAN 3.5L 2匹用(実勢¥7,980)

  • ステンレス2皿に同時給餌。2匹分の量を分けて管理できる
  • ACアダプター+乾電池の2WAY給電で停電時も止まらない
  • 3.5Lで1日6食・水洗い可能。¥8,000台と導入しやすい
  • ただし特定の猫だけに食べさせる機能ではない。療法食の管理には使えない
違うフードを分けたいなら
MOFMORE 2種類出せる自動給餌器(実勢¥13,980)

MOFMORE 2種類出せる自動給餌器(実勢¥13,980)

  • 2種類のフードを別々に出せる=子猫用と成猫用を分けられる
  • 5L大容量・1日10食まで設定可能・Wi-Fiアプリ管理
  • MOFMORE公式ストアが販売。レビュー97件・4.2
  • こちらも「特定の猫だけ」にはできない。量と種類を分けるための機種

横取り以外に多頭で効いてくる3つの問題

1. 早食いによる嘔吐 横取りする子は早食いになりがちで、吐き戻しの原因になります。早食い防止形状の皿を持つ機種を選ぶか、少量を複数回に分けて出す設定にしてください。

2. 食べた量が分からない 自動給餌器は「出した量」は記録できますが、「誰がどれだけ食べたか」は分かりません。給餌記録機能があっても、横取りされていれば数字は意味を持ちません。体重の変化で追うのが確実です。

3. 1台故障で全員が食べられない 分散設置の隠れた利点がこれです。1台に集約していると、詰まりや故障が起きた瞬間に全員が食べられなくなります。残量不足検知やアプリ通知がある機種を選ぶか、複数台に分けてください。

まとめ|療法食があるなら個体識別、無いなら2皿か分散

  1. 「多頭飼い対応」は「壊れない」という意味。横取り防止機能ではない
  2. 横取りを物理的に止められるのは個体識別フタだけ(マイクロチップ/タグ)
  3. 首輪タグ方式なら1台¥16,999から。「高くて買えない」は古い情報
  4. ただし1台=猫1匹。2匹なら約¥34,000、3匹なら約¥51,000
  5. 療法食・ダイエット食が無いなら2皿タイプで足りる(¥7,980から)
  6. 3匹以上なら安価な機種を分散設置が最も確実。故障時の全滅も防げる
  7. どの方式でも「誰がどれだけ食べたか」は分からない。体重で追う

最初に決めるべきは機種ではなく、「療法食を分ける必要があるかどうか」です。ここで選ぶべき方式が変わります。

1匹あたりの基本的な選び方は猫の自動給餌器おすすめに、どちらが食べたか目視したい場合はカメラ付き自動給餌器にまとめています。トイレ側でも同じ「誰のか分からない」問題が起きるので、多頭飼いの自動猫トイレも合わせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

多頭飼いで餌の横取りを防ぐには?
方法は3つです。①首輪タグで登録した猫だけフタが開く個体識別タイプ(1台¥16,999〜、ただし1台1匹)、②2つの皿に同時給餌する2皿分離タイプ(¥7,980〜)、③給餌器を複数台、離れた場所に分散設置する。とくに療法食を食べる子が1匹だけなら、その子に①を1台入れるのが最も安く確実です。
「多頭飼い対応」と書いてあれば横取りは防げますか?
防げません。多くの場合「多頭飼い対応」は「複数匹が使っても壊れない・容量が大きい」という意味です。横取りを物理的に止められるのは、商品説明に「個体識別」「マイクロチップ」「タグ認識」と明記されている機種だけです。
マイクロチップ式の給餌器はどこで買えますか?
首輪タグ方式なら普通に買えます。PETLIBRO One RFIDが¥16,999(レビュー10,000件・4.1)、HoneyGuardian ONLYが¥18,880(141件・4.5)で、どちらも付属の首輪タグで猫を識別します。体内マイクロチップを読む方式のSureFeed系はAmazonで¥22,580〜46,800と高値ですが、そこにこだわる必要はありません。ただし注意点があり、首輪タグ方式は1台につき1匹の設計です。2匹に必要なら2台で約¥34,000になります。
2皿タイプなら横取りは防げますか?
完全には防げません。2皿タイプは「量を分けて同時に出す」仕組みで、「特定の猫だけに食べさせる」機能ではありません。皿の間隔が近い機種だと、早食いの子が移動して食べてしまいます。療法食の管理には使えないと考えてください。
3匹以上の場合は何台必要ですか?
3台以上を離れた場所に分散設置するのが最も確実です。安価な2WAY給電モデルなら1台¥6,000〜9,000程度なので、2皿タイプ1台と費用は大差ありません。しかも1台壊れても全滅しないという利点があります。
誰がどれだけ食べたか記録できますか?
できません。自動給餌器が記録するのは「出した量」であって「食べた量」ではありません。給餌記録機能があっても、横取りされていれば数字は意味を持ちません。個体ごとの摂取量は体重の変化で追うのが確実です。
カメラ付きなら横取りを確認できますか?
目視での確認はできます。カメラ付きの多頭対応モデルなら、どちらの猫が食べているか分かります。ただしカメラは記録するだけで、横取りを止める機能ではありません。止めたいなら個体識別タイプが必要です。
早食いの猫がいる場合の対策は?
少量を複数回に分けて出す設定にし、早食い防止形状の皿を持つ機種を選んでください。分散設置と組み合わせて、食べ終わった皿はその都度片付けると、横取りと吐き戻しの両方を減らせます。

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※本記事の価格・仕様・数値は執筆時点の各メーカー公表値および販売情報をもとにした目安です。購入前に最新の価格・仕様を各販売ページで必ずご確認ください。体験談は知人・利用者の口コミをもとに構成しています。

この記事を書いた人
こむぎ(ペット家電ラボ 運営者)
「こむぎ」は、去年見送った猫の名前です

去年、長く一緒にいた猫を見送りました。留守が増えた時期に自動トイレと自動給餌器を探していたのですが、買えないまま終わっています。

同じところで止まっている人がいるはずだと思って作ったのがこのサイトです。犬か猫かに関わらず、見るところはそう変わらないと思っています。